文楽鑑賞 / Bunraku
ここは大阪、日本橋にある国立文楽劇場です。
この日は夏休み特別公演ということで、
第一部は、子供にも文楽初心者にも分かりやすい演目となっていました。
「五条橋」とは、ご存知、牛若丸(のちの源義経)と武蔵坊弁慶との出会いの場面です。
刀を奪おうと薙刀(なぎなた)を振り回す弁慶と、それを身軽にかわす牛若丸。敗れた弁慶は「私をあなたの家来にしてください」とお願いし、ふたりは主従の誓いをするという、あの場面です。
これなら日本人なら子供の頃から馴染みのある物語なので、分かりやすいですね。
その後は「文楽へのご案内」と称して、
人形遣いさんが人形の操り方について面白おかしく説明をしてくださいました。
30分の休憩をはさんで、
最後は「化競丑満鐘(ばけくらべうしみつのかね)」。
滝沢馬琴の原作だそうです。
こちらは少し話が長く、
登場人物(人物ではなく、全員化け物ですが)も多く、
笑いの場面もありましたが、なんだか悲しい物語・・・
劇場内は撮影禁止ですが、最後はお人形がお見送りをしてくれて、写真撮影をする人々に取り囲まれるお人形と人形遣いさんです。
今回は特別企画だけあって、分かりやすい演目になっていました。
でも、日本の伝統芸能は、普通はちょっと敷居が高いですね。
その理由としては・・・
・鑑賞できる場所が限られている
・言葉が現代人には難解
・鑑賞料が高額
などが挙げられると思います。
例えば文楽なら、
大阪の国立文楽劇場と東京の国立劇場小劇場以外ではなかなか見ることができません。
せっかく関心を持ったとしても、
誰もが簡単に見に行けるわけではないですね。
ユネスコの「世界無形遺産」に指定された日本の伝統芸能、文楽です。
誰もが気軽に鑑賞できるような企画を多くして、宣伝にも力を入れると、文楽ファンももっと増えるんじゃないかなと思いました。
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コメント
うわ〜。素敵。
私も一度見に行ってみたいと思ってたんです。
今年は無理でも来年は行ってみたいです☆
投稿: hana | 2009/07/27 23:54
七夕、夏祭り、文楽、と、どんどんwisteriaさんの世界が広まってきましたね。とても良いことだと思います。
大きく羽ばたかれますよう、祈っております。
JD
投稿: JD | 2009/07/27 23:59
>hanaさん
国立文楽劇場内の展示室は、無料で見学できますよ。
なんばから近いので、何かのついでに下見がてら立ち寄ってみてもよいかも!
>JDさん
機会を逃さずいろいろ体験して、知識を深めていきたいと思っています。
課題は多いですが、気長にがんばりま~す^^
投稿: wisteria | 2009/07/28 20:29